皆さん、スポーツ観戦をしたことはありますか?
好きなスポーツ、好きなチームがある人は、スポーツ観戦が趣味という方も多いと思います。
また、好きなスポーツ、好きなチームが特になくても、
「友人に誘われて初めて見たけど面白かった!ルールとかはよく分からなかったけど!」
という経験をされている方も多いと思います。
ルールが分からなくても楽しめてしまうのがスポーツですよね。
自分にとってラグビーが正にその状態でした。
しかし、ルール等を分かった上で観戦すると、更にスポーツ観戦は面白くなります。
そこで、スポーツ観戦をする前に知っておくと、より楽しめるポイントをまとめていきたいと思います。
今回はラグビーのポジション・役割編です。
目次
ポジションと役割
ラグビーは15人で行い、それぞれのポジションにそれぞれの役割があります。
それぞれが役割を全うし、それぞれが得意を活かして戦っていきます。
どの選手がどんな役割を持っていて、どんなことが得意なのか。
それを知って観戦するとより楽しめると思います。
フォワード(FW)
15人の選手の中で、背番号1番~8番までの8人の選手の総称で、前側にいる選手になります。
主に守備を担当することが多く、「縁の下の力持ち」といった存在。
その最大の見せ場であるスクラムは、圧巻の迫力です。
フォワード陣の各ポジションについては、以下のとおり。
プロップ(PR) 背番号:1番、3番
プロップ(prop)とは、英語で「支柱」や「支え」といった意味になり、文字通りスクラムの「支柱」となる存在。
その役割から、体重が重く、がっしりした体格の選手が多い。
特に3番の選手は、両肩で相手フォワード陣と組むことになるため、より強靭な肉体が求められる。
フッカー(HO) 背番号:2番
スクラム最前列の操縦役。
スクラム時に、投げ入れられたボールを足で引っかけてかき出す役割をこなすことから、「引っかける人(Hooker)」と言われる。
がっしりした体格はもちろん、足も使うために器用さも求められるポジション。
ラガーマンと聞いたら1番~3番の選手を思い浮かべるかも。
ロック(LO) 背番号:4番、5番
スクラム時に、プロップとフッカーを「鍵」をかけたように固める役割を持っているため、「ロック(Lock)」と呼ばれている。
空中戦の要でもあるため、長身の選手が多い。
4番の左ロックには跳躍力が、5番の右ロックにはパワーが求められる。
フランカー(FL) 背番号:6番、7番
フランカー(Flanker)とは、英語で「側方部隊」の意味。
その名の通り、左右後方からスクラムを押し込む。
守備では最初にタックルに向かい、攻撃ではバックス陣のサポートを行う。
そのため、非常に体力のいるポジション。
2019年のワールドカップで主将を務めた、リーチ・マイケル選手もフランカーだったな。
ナンバーエイト(No.8) 背番号:8番
フォワードの8人目、背番号8の選手であるため「No.8」と呼ばれている。
フォワード陣を統率し、スクラム時にはボールを持って自ら突破することも。
そのため、スピード、パワー、判断力と総合的な能力が求められる。
バックス(BK)
15人の選手の中で、背番号9番~15番までの7人の選手の総称で、後ろ側にいる選手になります。
主に攻撃を担当することが多く、「ゲームメーカー」や「点取り屋」といった花形ポジション。
その華麗なトライは必見です。
バックス陣の各ポジションについては、以下のとおり。
スクラムハーフ(SH) 背番号:9番
スクラムの近くにいることから、「スクラムハーフ(scrum half)」と呼ばれている。
スクラムにボールを投げ入れる役割を持つ。
また、常にボールと一緒に動き、パスで攻撃にリズムを作る。
そのため、パス能力、俊敏性が求められるポジション。
小柄な選手も多い。
スタンドオフ(SO) 背番号:10番
スクラムから離れて立っている位置にいるため、スタンドオフ(stand off)と呼ばれている。
スクラムハーフから受けたパスを、更にパスで繋ぐのか、キックで前にボールを送るのか、それとも自ら突破を狙うのか、判断力、ラグビーセンスが問われる。
正に「司令塔」となるポジション。
センター(CTB) 背番号:12番、13番
正式名称はセンタースリークォーターバックス(Center Three-Quarter Backs)という。
文字通り中央に位置する選手。
攻撃時には突破役に。
守備時には一番スピードに乗った状態でタックルすることになる。
そのため、強靭な肉体はもちろん、強靭なメンタルも求められる。
前から3/4番目だからスリークォーターバックスなのか
ウイング(WTB) 背番号:11番、14番
正式名称はウイングスリークォーターバックス(Wing Three-quarter Backs)という。
文字通り両翼に位置する選手。
チームが繋いできたパスを最後に受け、得点につなげる役目を持つ。
スピードが一番重要なポジション。
中には100㎏近い体重なのに、陸上選手並みのスピードで走る選手も。
フルバック(FB) 背番号:15番
チームで最後尾に位置するバックスなのでフルバック(full back)という。
サッカーでいうゴールキーパーのような役目であり、バックス陣を統率し、最後の砦となる存在。
一方で、攻撃時にはチャンスメイクを行う大胆さも必要になる。
まとめ
ラグビーのポジションと役割は以上です。
一般的には司令塔のスタンドオフや、点取り屋のウイングが注目されがちですが、スタンドオフやウイングだけでは点は取れません。
ボールを守ってくれる選手がいて、ボールを進めてくれる選手がいて、パスをつないでくれる選手がいて初めて点数が取れるという訳です。
『みんなちがって、みんないい』
金子みすゞ 「私と小鳥と鈴と」より
といった感じではないでしょうか。
それがラグビーの魅力だと思います!
<参考文献>
著者 | 書名 | 出版社 | 発行年 |
斉藤 健仁 | ラグビー語辞典 | 誠文堂新光社 | 2019年 |
斉藤 健仁 | ラグビーは頭脳が9割 | 東邦出版 | 2015年 |
<関連リンク>
ラグビーの基本ルールについてはこちら
【ラグビー】スポーツ観戦する前に知っておきたいこと【基本ルール】
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